『ゾイやみ』感想・第36話

「7月30日に掲載した『ゾイやみ』第36話のご感想を戴いているので、紹介させていただきます」
URL:https://twitter.com/gigant2003
アサトのヘタレ。
カナコもヘタレ。
そこまで迫って来てたんだったら、はだけた半裸姿の妹をいっそギュッって抱きしめてやって、「オレにできるのはここまでだぜ。素敵なカレシを見つけるんだぜ」ぐらいのことは言えないのかよ! ってな感情になりました。(まあ、最終的には抱きしめるんですけどね。でも、違うんだよなぁ。再会した肉親との抱擁ってやつは……)。
兄妹がいちゃこらしている間に、片方では自爆して重傷負ってるし。
それにしても情熱的な感情を取り戻したカナコ、今後のキャラ崩壊も楽しみです。
あとがきにあるようにメインストーリーは殆ど進展していません。若干、いわゆる〝セカイ系〟に寄りつつある気配がある本作、或る意味作者の趣味嗜好を最大限に表現していると感じつつ、まずはこんかい、あまり血まみれバトルがなかったことに安心しています。
ところで、ゼヘナにもラブホってあるんですね。

「城元太さん、ご感想ありがとうございます。このヘタレ兄妹め!」

「……てがすべったー」

「目がぁぁぁ――ッ!? ちょっと、顔はやめて。ボディボディ」

「こう?」

「やらなくていいから。中段蹴り、やらなくていいから。あ、でもこれはこれで……」

「――――」

「――はい、おふざけはこのくらいにして。アサトに彼氏つくれって言われたらどうする?」

「ちょっと何を言っているのか判らないわ」

「一緒にラブホに行くような相手を見つけろって意味です」

「それは遠回しな、お誘いね。もう、兄さんの照れ屋さん。私なら、いつでも大丈夫なのに……」

「アサトは童貞だから上手くリードしたり出来ないと思うけど、それも大丈夫?」

「初めてで緊張して、でも私の前だから上手くやろうとして、そんな一生懸命な兄さん……可愛い♡」

「ちなみにゼヘナにもラブホはあります。第1部のツバキを見れば判る通り、東方大陸はほぼ現代の日本と変わらない生活様式なので当然、夜の営みに特化した施設もあるし、性風俗店もあります」

「そういうお店、行った事あるの?」

「やだ、カニャコってば……恥ずかしいよぅ」

「気持ち悪いわ」

「あたしはシロウト童貞じゃなくて、完璧な童貞とだけ答えておこうか」

「なんで得意げなのよ」

「今後のカナコのキャラ崩壊――もとい、本来の姿にもご期待ください!」

「…………」
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