消えないよ。どんなに歴史が壊されても――仮面ライダーは壊れない!

「終わっちゃった……」

「終わったな……」

「終わってしまいました……」

「『ジオウ』の1年もあっという間だったけど、『W(ダブル)』からの10年もあっという間だった気がするわ。あっという間に令和10作品目も来て、その頃まで生きてれば45歳……笑ってまうな」

「ネガティブで水を差すな」

「いいえ。その頃まで生きているという前提ですから、むしろポジティブですよ」

「その通り! さっすがツバぴょん、よく判ってる。あたしの事、好きすぎだろ。やだ、ちょっと怖い」

「…………」

「――さて。無事に『ジオウ』が最終話を迎えましたね」

「ちょっとちょっと、ぴょんツバ~。照れなくたっていいんだゾ☆」

「――――」
「ツバキ、マイスターが強制ログアウトされました」

「そうですか。回線の状況が悪いのかもしれませんね」
「では、そういう事で」

「キジも鳴かずば撃たれないであろうに……」

「では改めて――『ジオウ』が最終話を迎えました。アプローチは違いますが『ディケイド』の時のように過去作品を振り返りつつ、今作は平成ライダーとは何だったのかを再確認する物語でもありました」

「ウォズが語り手として視聴者にあらすじを紹介するような演出も含め、かなりメタな作品だったな」

「夏映画はその極致だったように思います。劇中でバンバン“平成ライダー”という言葉が使われたり、平成の時代に生まれたにも関わらず平成ライダーと呼ばれない作品に言及したり」

「それでいて、1年あった事もあり、『ジオウ』の物語としても楽しめた」

「ディケイドに物語はない――と、公式が劇中で言ったのは今でも衝撃です。士(つかさ)は記憶喪失でしたが、主人公としては完成しているようなキャラクターでしたから、世界を渡る旅をしても成長や変化が薄いんですよね」

「無論、それは悪くない。あの世界観やケレン味こそが『ディケイド』の魅力だからな」

「ですね。だからこそ、当然のように『ジオウ』の世界にも表れ、存在感を発揮して作品を盛り上げてくれました」

「――そんな平成ライダーもこれで幕を閉じ、新たに令和ライダーの歴史が始まる」

「日付の上では今日から『ゼロワン』が始まりますね」

「あの、『いたんですか』みたいなリアクションは……」

「……正直、もう面倒くさくて」

(ツバキが匙を投げた……!?)

「それに、そろそろ締めようと思っていたので」

「え!? 『デンライナー治せたくらいだから、おじさんがライドウォッチ治せても納得だよね』とか、ゲイツが劇中で“面割れ”したとか、次回から主役ライダーのスーツアクターが高岩さんからバトンタッチされるとか、いくらでも話題が――」

「キリがないので終わります。『ジオウ』、とても良い作品で、物語の結末も大団円でしたね」

「うむ。単純な『ディケイド』の繰り返しでなく、ただのお祭り企画でもない、『ジオウ』という立派な作品だった。今回も楽しませてもらったぞ」

「え、あ……な、なんか行ける気がする!」
『ジオウ』の製作に関わったすべての方に感謝を――
『仮面ライダージオウ』公式サイトはこちら
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