あばよ『平成』、よろしく『令和』
時代が終わる。
すべてが始まる。
看板娘
平成ジェネレーションズ
CHABAN
すべてが始まる。
看板娘
平成ジェネレーションズ
CHABAN
「ふはははは。そこまでだ、令和レッド」

「まだです! 勝利をこの手につかむまで、私の勇気は死なない……ッ!」
「ならば今度こそ引導を渡してくれる。行け、戦闘員ども」

「くっ……」

「諦めるな、令和レッド! とう!」
「何者だ」

「貴女は……」

「百鬼夜行をぶった斬る! 地獄の番犬! デカマスター――もとい、平成ブラック!」
「久しいな、平成ブラック。だが、貴様もしょせんは過去の英雄……令和レッド共々、消え去るがいい」

「そうはいかないよ!」
「なんだと」

「お前、倒すけどいいよね? 答えは聞かないよ! 明治オレンジだにゃん☆」

「降臨、満を持して……。大正ブルー、参上です」

「…………昭和ブラック」

「カナコさん……もとい、昭和ブラック。乗り気でないのは判りますが、もう少しテンションを上げていただく訳にはいきませんか?」

「それ以前に、なぜブラックなのだ! 私と被っているではないか!」

「それ、そんなに重要?」

「重要だよー。見た目で判りやすく差別化するために色を変えてるんだから」

「とはいえ、カナコさん……もとい、昭和ブラックのイメージカラーも黒ですからね」

「お前達もだ。戦隊ごっこなのに、なぜライダーから引用した」

「だって特撮ヒーロー詳しくないんだもん」

「同じく。それに、それを言い出したら冒頭のキャッチコピーがライダーですし、ツバキさん……もとい、令和レッドが『ガオガイガー』から台詞を引用しています」

「あなたの「とう!」だってライダーじゃない。そもそも、この茶番はなんなの? 管理人は新元号とか、どうでもいいはずじゃない」

「それは確かに……」

「なんちゃって戦隊ごっこが楽しいからって乗せられて。ちょろいわね」

「なんだと……!?」

「お2人とも、喧嘩しないでくださいよ……!」
「マイスター、グダグダになっていますが」

「今日から新元号・令和ですが、それはそれとして――5月もがんばっていきまっしょい」

「あ、やっぱりオチとかないんだ」

「ただの思いつきだったのでしょう」

「ちなみに、新元号のピンチに過去の元号達が駆け付けた――的なイメージです。一種の擬人化パロでございました」
「理解しました。これが茶番なのですね」
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