世界最強の社長はただひとり! オレだ!
「ターンアップ」

「俺は運命と戦う! そして勝ってみせる!」
「カメンライド」

「通りすがりの仮面ライダーだ。覚えておけ」
「シャバドゥビタッチヘーンシーン」

「さあ、ショータイムだ」

「という事で、推しライダーのアピールでした。ベルト音声担当の紅桜ちゃん、おつかれ」
「失礼します」

「いやはや。始まりましたよ、令和最初の『仮面ライダー』――その名も『ゼロワン』」

「令和ライダーの話をするのに平成ライダーのネタからスタートというのもどうかとは思いますが、そこはご了承ください」

「すでに第2話まで放送されたな。感想としては文句なしだ」

「せやな。個人的にAI(人工知能)って大好きなネタだから、それを上手く物語として描いてくれて嬉しい」

「AIがSFではなくなりつつある今だからこそ、テーマとして使うには最適なタイミングかもしれませんね」

「まだまだ未来の話だとは思うけど、AI搭載のアンドロイドが本当に実用化されちゃったら、もうフィクションのネタとしては面白くもなんともなくなるからね。本物があると、「それ、嘘じゃん」って言われちゃう」

「研究はされているが実用化はされていないからこそ、フィクションのネタ足り得るという事か」

「自我を持ったAIが反乱を起こすっていうのは古典SFの王道だけど、実際にそんな事はありえない。知能と自我は別物で、自然に発生するものでもないから」

「だから暴走を意図的に行わせる者達が要る――それが本作の敵である滅亡迅雷.netですね」

「まあ、第1話の台詞で「自我が芽生えた人工知能が人間を超える」って言ってるんで、彼等がそうだとすれば、やっぱり古典SFと同じなんだけどね」

「小難しい話はそのくらいにして、ライダーの話をしようではないか」

「良いわね。すごくシンプルなんだけどカッコイイ、商品化する上でも優秀なデザインなんじゃないかしら。基本フォームのモチーフがバッタなのは原点回帰であり、何気に主役ライダーの基本フォームとしては平成・令和を通して初という」

「昆虫モチーフは『剣(ブレイド)』と『カブト』がありましたが、どちらも主役ライダーはカブトムシがモチーフでしたね」

「私は2号ライダーの仮面ライダーバルカンが気になる。生物のモチーフが狼だからな」

「バルカンはデザインと色が左右非対称なのよね。ゼロワンみたくアーマーが衛星から送られてくる訳でもないし、出自が違うシステムなのかしら」

「ゼロワンの基本フォームに飛び道具がないのも、個人的には良いと思います。両方あった方が合理的ではありますが、やはり2号以降のライダーとの差別化を考えると」

「確かに、1号は剣、2号は銃のイメージがあるな」

「『リュウソウジャー』も追加戦士は銃だしね。両方あると嬉しいけど、足りないものを補い合うのも共闘する醍醐味だわ」

「第2話でバイクが登場したが、バルカン専用もあるのだろうか」

「色使いやゼロワンのアンテナっぽいパーツを見るに、『オーズ』のライドベンダーのような共通装備ではなさそうですね」

「2号ライダーはバイクがないパターンも多いけどね。『エグゼイド』『ビルド』『ジオウ』と、3作連続でない」

「ぬぅ……」

「キャラの話もしたいんだけど――ヒロインのイズ、可愛くない!?」

「マイスターが特撮作品でヒロインに言及するのは珍しいですね」

「特にライダーなんだけど、ほぼ好みから外れるのよね。純粋にビジュアルが好きなヒロインは『555(ファイズ)』の真理だけ。『カブト』のヒヨリや『ウィザード』のコヨミは、キャラ込みだと好きなんだけど」

「あなたは本当に不愛想というか無表情な女が好きだな」

「あとは黒髪ストレートですか」

「あんな秘書が付くなら社長になってもいい。でも平和を守るために戦わないといけないんだよなぁ……めんどい」

「最悪だ」

「本末転倒ですね」

「第2話のラストで、すでにコンビ芸みたいになってたじゃない? 或人のギャグをイズが律儀に解説するお約束含め、いや実に良い」

「諫だけにはウケているのも、ちょっとほっこりしますね」

「とまあ、そんなところで『ゼロワン』第2話までのざっくりとした感想でございました。『ビルド』『ジオウ』と、すごく楽しめたけど、今年も最高の1年になりそうな予感だわ」

「なお、10月31日までユーチューブにて第1・2話を無料配信中なので、興味があれば観てほしい。詳細は公式サイトの新着情報にて」
『仮面ライダーゼロワン』公式サイトはこちら
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