王(キング)の覚醒。
流遠亜沙 ASSAULT form
「べ~におちゅわ――」
紅桜(べにお)
「本日より世界同時公開となった『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』の感想をマイスターが言いたいそうなので、はりきってどうぞ」
流遠亜沙 ASSAULT form
「紅桜、そんなすぐ、あたしのあしらいかたを覚えちゃだめよ……悲しくなっちゃう」
紅桜(べにお)
「円滑に進行するため努力した結果だったのですが、私は間違えていたでしょうか?」
流遠亜沙 ASSAULT form
「あなたは方法を間違えたの。取り返しのつかない間違いを……きっと、あたしも」
紅桜(べにお)
「『マクロスプラス』のラストで、ヒロインのミュンが、人工知能であるシャロンに向けて言った言葉ですね。なるほど、私は間違いを犯していたようです」
流遠亜沙 ASSAULT form
「大丈夫。間違いは正して、繰り返さなきゃいいの」
紅桜(べにお)
「マイスター……なんだか、とても大切な事を学んだ気がします」
流遠亜沙 ASSAULT form
「うんうん。ちなみに今、あなたがあたしに対して感じているのが、尊敬と憧れの感情よ」
紅桜(べにお)
「尊敬と憧れ……」
ツバキ ASSAULT form
「紅桜、だまされてますよ。」
流遠亜沙 ASSAULT form
「ちょっとちょっと、つ~ばきちゃ~ん。だますってひどくない?」
ツバキ ASSAULT form
「似てないモノマネとか茶番はいいんで、さっさと本題に移ってください。いつまで続ける気です」
流遠亜沙 ASSAULT form
「君が望むなら、どこまでも☆」
ツバキ ASSAULT form
「イラッ☆」
紅桜(べにお)
「ツバキは帰ってしまいましたね」
流遠亜沙 ASSAULT form
「付き合いきれないって。テヘ☆」
紅桜(べにお)
(なるほど。これが“イラッとする”という感情……)
流遠亜沙 ASSAULT form
「え~っと……何の話だっけ?」
紅桜(べにお)
「レジェンダリー版『ゴジラ』の第2弾を観てきた――と」
流遠亜沙 ASSAULT form
「うい。平日だったんで初日に観てきました」
紅桜(べにお)
「事前に記憶の共有で内容を確認しましたが、あれが“怪獣映画”というものなのですね」
流遠亜沙 ASSAULT form
「まあ、“怪獣映画好き”が求めてるものとは微妙に違うんだけど、面白かった。評価としては2014年の第1弾と同じく、“ハリウッドが世界に向けて作る『ゴジラ』映画”としては100点。続きだけど劣化せず、ちゃんと派手になってた点を考慮するなら、理想の続編だったと思う」
紅桜(べにお)
「高評価ですね」
流遠亜沙 ASSAULT form
「脚本も展開も面白かったしね。ただ、怪獣映画としては今回も不満は残る。メインの怪獣が4体も出るし、キングギドラが超強いんだけど、やっぱりゴジラが戦うシーン自体は短いのよ」
紅桜(べにお)
「……確かに。前作も全編に渡ってゴジラの姿が映っているため、たくさん登場してはいますが、ただ移動するだけだったり、攻撃を受けているだけで、ゴジラ自身が戦っているシーンは少ないです」
流遠亜沙 ASSAULT form
「前作は、ゴジラが敵怪獣とガチで戦うのはラスト20分前から15分くらいだったはず。今回は世界観の説明とかが最小で済んだけど、登場怪獣は倍以上だから、やっぱりゴジラの“見せ場”は少ない」
紅桜(べにお)
「そこはやはり、人間ドラマがメインという事でしょう」
流遠亜沙 ASSAULT form
「一般のお客さんに向ける以上、しょうがないんだけどね。その分、凝縮されてはいるし、『ゴジラ』ファンならニヤリとするネタや展開もある。クライマックスには平成版を彷彿とさせる姿になったりしてな!」
紅桜(べにお)
「つまり、バランスは取れていて面白いけど、マイスターのような層には物足りない感が否めない?」
流遠亜沙 ASSAULT form
「オタクのワガママです。面白いからこそ、より多くを求めちゃう。ただ、これは日本の怪獣映画ファンも観てほしい。あ、でも、そういう人には『キングコング:髑髏島の巨神』の方がオススメかも」
紅桜(べにお)
「それも『モンスター・ヴァース』シリーズに含まれるんですよね」
流遠亜沙 ASSAULT form
「そう。『ゴジラ』(14)、『キングコング』(17)、そして今回の『キング・オブ・モンスターズ』が『モンスター・ヴァース』シリーズ第3弾で、次は『ゴジラVSキングコング(仮)』らしいわ。日本でも怪獣映画が普通に作られる日が来る事を祈って、今回はこの辺で。じゃあ紅桜、可愛く締めて」
紅桜(べにお)
「……がおー」
『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』公式サイトはこちら
PR