『ゾイやみ』感想・第34話
「昨年末に掲載した『ゾイやみ』第34話のご感想を戴いているので、紹介させていただきます」
ラスボス感満載な蠍ことサクヤヒメが本格的に動き出したようですね。
味方の死体を操るだなんでなんてラスボスムーブ(゜Д゜;)
しかもシラヒメのフリーラウンドシールドとバスタークロー"ワールドエンド"をまとめて砕くとは:(;゛゜''ω゜''):
ラスボスが多段階変身持ちなのは有りがちですが、実際にやられると恐怖ですね・・・!
シラヒメ&カグヤがゲスト出演し「ヤミヒメ」の力を開放していったことも含めで考えてみると、「ドラグーン」の正体が俄然気になってきますね・・・!
展開が大きく動きましたがまだ伏せられた情報が多いですね、まだまだ続く激戦が楽しみです!
それではよいお年を!
流遠亜沙 ASSAULT form
「enigma9641さん、ご感想ありがとうございます。そして、ハッピー・ニューイヤー」
ツバキ ASSAULT form
「年を跨ぐと、だいぶ時間が経ってしまった気になりますね」
流遠亜沙 ASSAULT form
「初稿自体は掲載より、かなり前に上がってたしね」
ツバキ ASSAULT form
「やはり注目はサクヤヒメですね」
流遠亜沙 ASSAULT form
「嬉しい。なんせラスボスなので。ちなみに、キリキリもモカも瀕死状態であって、死んではいません。なんで、死体を操れる訳ではありません」
ツバキ ASSAULT form
「“置き土産”を残していったカグヤさんとシラヒメさんですが、本当はまだ退場する予定ではなかったんですよね」
流遠亜沙 ASSAULT form
「うい。敵だと厄介だったけど、味方だとこんなにも頼もしい!――みたいな活躍をさせる予定だったんだけど、あくまでゲストだし、ここで華々しく散った方がインパクトがある気がしたのよ。ようやく真のラスボスも登場したし、バトンタッチする形で退場した方が相関図も判りやすいしね」
ツバキ ASSAULT form
「その割りにはカナコさんが闇堕ちしたっぽい感じで、状況をかき乱していますが」
流遠亜沙 ASSAULT form
「……あれは予定になかった。まったく、あの困ったちゃんは余計な事をしてくれたわ」
ツバキ ASSAULT form
「作者が神になれる訳ではないんですね」
投稿者:城元太
どうしても引っかかってしまうのが「収斂進化」の部分でして……。
「進化」の意味は世代を繰り返すごとに変化していくことで、劇中の現象は「進化」ではなく「変態」ではないかと。ここでやみひめやツバキが語るのであればやむを得ないのですが、完璧超人みたいなサクヤが語っちゃったことが気になってしまいました。
で、そのサクヤですが、問答無用でヒトという種を絶滅させようとする。そして詳しく語られていないカナコの動向も不気味です。ソウマさんは、どうやら以前の調子を取り戻して来たかに見えて、まだキャラ不相応な狡猾さも残っていて予断を許しません。
このところ毎回クライマックスという展開で、更に狂襲姫のパラレルになっているので多少混乱する部分もあったというのが正直なところです。ですが各文章の端々に現れた比喩表現の妙は、本作の完成度の高さを示しています。
年末の中、執筆者御本人のモチベーションが昂ったまま、今回の掲載分を仕上げたのだと思います。更には敢えて校正期間を長くとったことも、作品への拘りの強さ故のことでしょう。
2019年もやみ子と地獄に付き合うつもりですが、既にかなりの地獄を見ている感覚があるので、早く幸せになって欲しいと願うばかりです(今回、読み通すのは結構辛かったです、可哀想で……)。
ツバキ ASSAULT form
「ご感想、ありがとうございます。城元太さんも昨年中に送ってくださいました」
流遠亜沙 ASSAULT form
「城元太さんはこの手のネタがお好きなので、“収斂進化”に引っ掛かると思いました」
ツバキ ASSAULT form
「進化という言葉は便利に使われがちですが、厳密には、生物が長い時間をかけて環境に適応していく事を言うんですよね」
流遠亜沙 ASSAULT form
「そう。一個体の劇的な変化は“突然変異”、もしくは城元太さんが指摘されたように“変態”と表現するのが適切です」
ツバキ ASSAULT form
「では、なぜ?」
流遠亜沙 ASSAULT form
「収斂進化って言葉が好きだから」
ツバキ ASSAULT form
「えー……」
流遠亜沙 ASSAULT form
「いや、“人間に憧れて”以外の理由付けとして、こんなに説得力があるのは他にないと思うのよね。『マクロス』シリーズのバルキリーが人型(バトロイド)に変形する理由も、巨人族(ゼントラーディ)との白兵戦を想定してるって設定じゃない? 重力下で人間と戦うなら、同じ人型の方が相性が良い。だからサクヤヒメは重たい巨体から人型になったんです」
ツバキ ASSAULT form
「確かに、周辺や環境への被害を考慮しなければ大量破壊兵器を造れば事足りますが、そうもいきませんしね」
流遠亜沙 ASSAULT form
「あとは『シン・ゴジラ』で、世代でなく一個体で進化するって表現があったじゃない? サクヤヒメ(スティンガー)は特殊な古代種なんで、シンゴジばりに大量の遺伝情報を持ってるんです。そして状況に最適だと判断した。アニメのエヴォリューションコクーンも進化って表現がされてるし、『ゾイド』の世界における進化が必ずしも地球と同じとは限らない訳です」
ツバキ ASSAULT form
「という屁理屈ですね」
流遠亜沙 ASSAULT form
「理論武装だ!」
ツバキ ASSAULT form
「言い方を変えただけのような気もしますが。あくまでSFなので、おおらかな気持ちで見守ってあげてください」
流遠亜沙 ASSAULT form
「“狂襲姫のパラレルになっているので多少混乱する部分もあった”っていうのは、多分に反省しております。やっぱり過去作ネタは間口を狭める。『狂襲姫』をご存じの城元太さんでも、そう感じるくらいだから」
ツバキ ASSAULT form
「ひょっとして、それでカグヤさん達を退場させたんですか?」
流遠亜沙 ASSAULT form
「そうです。過去作のキャラが出て状況を引っ掻き回すっていうのをやりたくて、でももう満足したし、このくらいで作者の自己満足は終わりにしようと。『ゾイやみ』はスターシステムのセルフパロではあるけど、あくまで独立した作品として楽しめるものにしたいから」
ツバキ ASSAULT form
「なるほど。元ネタは、知ってればより作品を楽しめる程度の要素にしておきたい訳ですね」
流遠亜沙 ASSAULT form
「出来てるかどうかは判らないけど。そういえば城元太さんの感想で気付いたけど、やみ子がひどい目に遭ってるのって久々だわ」
ツバキ ASSAULT form
「地球での世界改変直後の描写はありませんから、第2部になってやみ子さんが本当にひどい目に遭うのは初でしょうか」
流遠亜沙 ASSAULT form
「そもそも第2部になってから、やみ子の主役感が薄いからなぁ……ねえ?」
ツバキ ASSAULT form
「私のせいみたいな言い方をしていますが、貴方が書いてるんですからね」
流遠亜沙 ASSAULT form
「ともあれ、〈ヒナミ総力戦〉から主役感が徐々に戻ってきたつもりでいるやみ子が、ここからは主人公っぽくがんばってくれる予定なので、2019年も『ゾイやみ』にお付き合いください」
ツバキ ASSAULT form
「enigma9641さん、城元太さん、そしてご覧いただいているすべての読者様、よろしくお願い致します」
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