正義に仕える5本の剣(+4週連続スペシャル)

「新番組『リュウソウジャー』が始まりましたが、その前に――」

「とても良い企画でした。定期的にやってほしいくらいです」

「うむ。よもや、ここまで面白くなるとは思わなかったぞ」

「ホント、そう。ゲストを含め、キャストが豪華っていうのもあるけど、シナリオもすごく良かった」

「この手のクロスオーバー作品だと、ヒーロー達が徐々に互いを認め合っていく流れがお約束ですが、本作も良い意味でお約束が踏襲されていますね」

「きちんと整合性が取れてれば、どんなにパターン通りだとしても、それはお約束であってマンネリにはならないのよね。そもそも、特定のジャンルを好きな人は、そのパターン含め好きなんだから」

「結局のところ、面白いとさえ感じれば、パターンだの理屈だのは関係ないのだな」

「じゃなきゃ、いくら視聴者が約3年で入れ替わるとはいえ、こんなに長く予定調和のシリーズなんて続かないわ」

「最終話のルカの「うっさい、ばーか……」は、これまでとは明らかにニュアンスが違い、ツンデレっぽいのが印象的でした」

「ファーストインプレッションは完全にルカだけど、今や市道真央さんって人気声優じゃない? なんかルカとして顔出しで演技してるのが、ちょっと不思議な感覚」

「良いか悪いかは別として、そういう方も多いでしょうね」

「私はクライマックスで、ゴーカイガレオンが究極大サタンに突撃するシーンに度肝を抜かれた。まさに豪快!」

「究極大サタンってすごい名前よね。『ゴレンジャー』の曲と必殺技のくだりも、かなり衝撃だったけど」

「そういったすべてを内包できてしまうのが、スーパー戦隊の特長であり醍醐味です」

「では改めて――『リュウソウジャー』、第2話まで放送されました。今回は第1話で、ほぼすべての要素を消化した印象がある」

「巨大ロボ戦までやりましたからね。第2話から早々に故郷を出て行きますし」

「第3話から残りの戦士2人が登場する事を思えば、『キュウレンジャー』と同様、やや変則的な流れだな」

「ちょっと相容れない感じがするから、なかなか5人編成にならないパターンが観てみたい。『アバレンジャー』みたく」

「それだと最終話直前までかかりますよね」

「しかも、ようやく仲間になれた直後に死ぬな……」

「死ぬといえば、第1話はかなりハードだったわね。先代の戦士達が、後継者達を庇って散っていくとか」

「衝撃的でした。特にブルーとピンクの先代が散るシーンは、かなりゾッとしましたね」

「第2話は第2話で、人間の妄執が子供向け番組としては生々しく描かれていた」

「人間のマイナスの感情から怪物を生み出す設定ですから、デフォルメするつもりがなければハードな方向にいくでしょう。欲望や絶望から怪物が生まれる、『オーズ』や『ウィザード』に近いパターンでしょうか」

「作品のテイストがどうなるかはさて置き、巨大ロボ戦ですよ! 超カッケー!」

「かなり動いていたな。そして、走っていたな」

「『ルパパト』では主にルパンカイザーをCGにする事でスピーディなアクションをさせ、パトカイザーと差別化を図り、グットクルカイザーVSXに至ってはオールCGという大胆さでしたが、本作のキシリュウオーは完全にスーツですね」

「多分だけど、ジャンプするシーンも全部スーツだと思う。例年と比べて格段に動きやすいデザインではあるけど、あんなにも動けるのはびっくり。『ゴジラ ファイナルウォーズ』のゴジラを思い出した」

「あれもかなり動いてましたね」

「ギミックもすごいな。パーツ組み替えによるバリエーションもそうだが、ドリルや機銃が恐竜モチーフのメカに付いているのは新しい」

「人工的に造った最終兵器って言ってるもんなぁ……でも動きは完全に生物だし、ティラミーゴはしゃべるのよね。もっと詳しく知りたい」

「『ルパパト』同様、巨大メカにも要注目ですね」

「今年はEDがあるのだな」

「ここでは、すでに5人が並んでいます」

「この5人の関係性によって追加戦士の登場タイミングも変わってくるのよね。早く見たいけど、個人的には中盤戦に入るタイミングくらいがベストだと思ってる」

「あまりに早いと特別感も薄れるからな」

「キョウリュウゴールドは異例の第11話で、そこから面白くなってきた事を思うと、早いのが悪いとも言えないのよね」

「ともあれ、出だしは上々です。今年も1年楽しめるといいですね」
『騎士竜戦隊リュウソウジャー』公式サイトはこちら
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